愛知県の公立中高一貫で「時間内に終わらない」子が続出する理由|適性検査の本番対策

「家ではできているのに、本番だと最後まで終わらない…」
これは、愛知県の公立中高一貫校を目指すご家庭から、毎年必ず聞く声です。
明和・刈谷・時習館・豊田西など、どの学校を志望していても共通して起こるこの問題。
実はこれ、「処理スピードが遅いから」だけが原因ではありません。
この記事では、
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なぜ時間内に終わらない子が続出するのか
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愛知県の公立中高一貫ならではの“落とし穴”
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残り1か月でも間に合う、現実的な本番対策
を、保護者目線でわかりやすく解説します。
|①「時間が足りない」は、実は珍しくない
まず知っておいてほしいのは、
ほぼ全員、
時間内に解ききれない
ということです。
愛知県の公立中高一貫の適性検査は、
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問題文が長い
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条件整理が必要
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1問あたりの思考量が多い
という特徴があります。
つまり、
「全部解かせる」前提で作られていない側面があるのです。
入試はどこまで解けたか。というより、何点多くとったかが見られます。
それでも、本番で空白が多いと不安になるのが親心ですよね。
② 練習ではできるのに、本番で時間内に終わらない理由
「家では時間内に解けているのに、本番だと間に合わない」
このズレには、はっきりした理由があります。
愛知県の公立中高一貫の適性検査では、
能力よりも試験への慣れ方が結果を左右します。
|理由① 問題を「全部解こう」としてしまう
真面目な子ほど、
問題を最初から順番に、丁寧に解こうとします。
ですが適性検査では、
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最初の数問が正解でも
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後半がすべて空白
では、得点は伸びません。
「全部解く」より「取れる問題を取る」
この意識がないまま本番に行くと、時間切れになりやすくなります。
|理由② 「読む時間」を想定できていない
適性検査は
「読む → 考える → 書く」がワンセットの試験です。
ところが家庭学習では、
このうち「読む」が軽視されがちです。
考える前に、時間と集中力を使い切っている
よくあるのが、この状態です。
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問題を読み終えた時点で、もう焦っている
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条件が頭に入らず、何度も読み返す
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どこから手をつけていいかわからない
つまり、
考える前に疲れてしまっているのです。
これは処理能力の問題ではなく、
「読む練習が足りていない」だけです。
|理由③ 時間配分の練習をしていない
「40分でやってみよう」と言いながら、
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時間が過ぎても止めない
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「ここまでやったから」と延長する
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時間オーバーを振り返らない
こうした練習になっているケースは少なくありません。
その結果、
“時間内に切り上げる感覚”が身につかないまま本番を迎えます。
|③【ここが本題】時間内に終わらせるための本番対策
ここからが一番大切な話です。
原因が分かれば、対策はシンプルです。
残り1か月でも、十分に間に合います。
|対策① 「全部は解かない」と最初に決める
本番前に、親子でこう確認してください。
「満点は狙わない。取れる問題を取りに行こう」
この一言だけで、
試験中の焦りは大きく減ります。
|対策② 問題を見た瞬間に“仕分け”する
問題は、次の3つに分けます。
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◎ すぐ方針が立つ
-
○ 少し考えればいけそう
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△ 時間がかかりそう
△は、その場で飛ばす。
「解けそうだけど、めんどくさい」
これを飛ばせるかどうかが、合否を分けます。
|対策③ 試験時間は「短め」で練習する
家で40分の試験時間で練習していても、
本番では必ず焦ります。
だからこそ、
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35分
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36分
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37分
といった、
本番より少し厳しい時間設定で練習します。
時間が来たら、必ず手を止める
✔ 時間が来たら終了
✔ 「ここまででOK」と区切る
✔ 残り問題を一緒に確認する
「終わらなかった」経験を、
失敗ではなく“戦略の練習”として扱ってください。
|④ まとめ|時間切れは「才能不足」ではない
最後に一番伝えたいことです。
時間内に終わらないのは、
能力の問題ではありません。
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試験の特性を知らなかった
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練習方法が合っていなかった
それだけです。
やり方を変えれば、
残り1か月でも、十分に戦えます。
焦らず、でも戦略的に。
それが、愛知県の公立中高一貫で結果を出す一番の近道です。
それでも不安なご家庭へ
もし、
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家での対策に限界を感じている
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子どもが本番を想像すると固まってしまう
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時間配分を自分で調整できない
こう感じていたら、
一度、第三者の視点を入れることも選択肢です。
愛知県の公立中高一貫は、
「知識」より「慣れ」と「戦略」が結果を左右します。
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この記事は、中学受験を専門に指導する「中澤塾」が作成しています。
毎年、公立中高一貫校の受験生を多数担当し、最新の入試情報を踏まえて記事を作成しています。


























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