【夏休み前の今がチャンス】 1学期の算数テストで「あれ?」と思ったら試したい3つのヒント
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この記事のポイント
- 小3・小4の算数で文章題がつまずく原因は、国語力ではなく「場面のイメージ不足」と「間違える恐怖」にあります。
- 夏休み前に家庭でできる対策として、「絵や図を描く」「作戦を聴く」「教科書の例題に戻る」の3つが効果的です。
- 結果を責めず、プロセスに寄り添う親御さんの声かけが、子どもの「粘り強さ」を育てます。
目次
3年生・4年生になって、学校から返ってきた算数のカラーテストを見て、初めて70点台やバツ(×)がついた我が子の答案に、ちょっぴりショックを受けていませんか?
「これまでは100点ばかりだったのに…」
「計算ドリルはスラスラ解けるのに、どうして文章題になると急に手が止まっちゃうんだろう?」
6月後半から7月にかけて、そんな不安を抱える親御さんは決して少なくありません。焦って難しい応用問題集を買いに走らなきゃ!と思ってしまうかもしれませんが、どうか一呼吸おいてください。
実は、この時期の文章題のつまずきには、ハッキリとした「原因」があります。そして、塾に行かなくても、夏休み前の今のうちからお家での関わり方を少し変えるだけで、算数脳はぐんぐん変わり始めます。
今回は、地元の教育の現場から見えてきた「文章題が苦手になる本当の理由」と、「今日からお家で実践できる3つのヒント」を詳しくご紹介します。
1. 計算はできるのに…なぜ「文章題」で急に立ち止まってしまうのか?
よく「文章題が解けないのは、国語力(読解力)がないからだ」と言われることがありますが、実はそれは大きな勘違いであることがほとんどです。本当の原因は、別のところにあります。
原因①:頭の中で「問題の場面」をイメージできていない
計算ドリルは「5+3=」「12÷3=」と、やるべきことが最初から決まっています。しかし、文章題はそうはいきません。
文字をただの記号として追ってしまっている子は、問題文を読んでも、頭の中にリンゴが増えたり、おはじきが配られたりする「映像(イメージ)」が浮かんでいないのです。状況が立体的に見えていないため、何をすればいいか分からなくなってしまいます。
原因②:「間違える恐怖」から、出てきた数字を適当に計算している
問題文を読んでもピンとこないとき、子どもたちは「バツをもらいたくない!」という焦りから、ある行動に出ます。
それは、問題文に出てくる2つの数字を見つけて、「最近わり算を習ったから、とりあえず割ってみよう」「なんとなく数字が大きいから、ひき算かな」と、勘で適当に式を作ってしまうことです。これだと、たまま合っているときは100点が取れても、問題が少し複雑になった途端に全く太刀打ちできなくなってしまいます。
2. 夏休み前に今日からできる!文章題が楽しくなる「3つのヒント」
では、お家で勉強を見るときに、どうすれば子どもが自分の力で式を組み立てられるようになるのでしょうか。今日から試せる具体的な方法を3つのステップで紹介します。
ヒント①:式を書く前に「問題文をノートの余白に絵や図に描いてみる」
いきなり「式は?」と聞くのをやめてみましょう。代わりに「このお話、どんな風になっているか、ノートの端っこに簡単な絵で描いて教えて?」と声をかけてみてください。
人間が3人なら棒人間を3人、ミカンが5個なら丸を5個描くだけで十分です。簡単な線や丸を描いて状況を「目に見える形」に整理する癖がつくと、子どもは「あ、これって全体からこれを引けばいいんだ!」と、自分で式の意味に気づけるようになります。
ヒント②:間違えたときに「どうしてこの式にしたのか、作戦を教えて?」と聞いてみる
もし間違った式を書いてしまっても、「違うよ」とすぐに消しゴムで消さないであげてください。
「この式、どんな作戦で考えたの?」「どこからこの数字を持ってきたの?」と、責めるのではなくワクワクしたトーンで聞いてみます。子どもの頭の中の組み立てプロセスを自分の言葉で説明してもらうことで、「あ、そっか。これだと数が合わないや」と、適当に数字を組み合わせる癖を自分で修正できるようになっていきます。
ヒント③:夏休みは新しい問題集をやらず「教科書の例題」まで戻る
「夏休みの間に遅れを取り戻させなきゃ」と、本屋さんで分厚い応用問題集を買ってくるのは逆効果になりやすいです。解けない問題ばかりで、さらに算数嫌いを加速させてしまうからです。
この夏休みにやるべき最高の復習は、1学期のカラーテストで間違えた単元の「教科書の最初にある、一番簡単な例題」まで戻ることです。基本中の基本のレベルで「自分で読めて、自分で図が描けて、自分で解けた!」という小さな成功体験を1つずつ積み直すことこそが、2学期に自信を持って授業に臨むための、一番の近道になります。
3. 親御さんのちょっとした「声かけの魔法」
算数が苦手になりかけている子にとって、一番大切なのは「解けたという結果」よりも、「考えようとしたプロセス」を認められることです。
ついつい「なんで分からないの!」と言いたくなってしまう夜もありますが、そこをぐっとこらえて、「どこまでは分かった?」「ここまでは絵に描けたね、すごいじゃん!」に変えてみてください。
親御さんが自分の「考えている途中」に味方になってくれると分かると、子どもは間違えることを恐れず、じっくりと問題に向き合う粘り強さを取り戻していきます。
【結論】夏休みは巻き返しの黄金期。焦らずじっくり「考える楽しさ」を育てよう
6月後半の今の時期に「あれ、ちょっとつまずいているかも?」と気づできたことは、実はものすごくラッキーなことです。ここで気づかず放置したまま2学期のさらに難しい単元に進む前に、立ち止まるチャンスをもらえたからです。
これから迎える長い夏休みを、ただの「苦手の放置期間」にするのではなく、親子で「簡単な絵を描きながら、クイズみたいに楽しく地頭を育てる期間」に変えていきましょう。
焦る必要はまったくありません。まずは1つずつ「分かった!」の笑顔を増やしていってあげてくださいね。
この記事の執筆者

なかざわ・塾 進学アドバイザー
大野 啓太
豊田西高校出身。10年の指導歴の中で、一人ひとりの性格や状況に寄り添った「オーダーメイドな対応」を信条とし、保護者の皆様からの信頼度ナンバーワン。地元愛知の子どもたちが「自分らしく」合格を勝ち取れるよう、日々現場で伴走しています!難しい受検の仕組みも、お父様・お母様の目線でお答え!
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