【2026最終分析】愛知県公立中高一貫|「易化」は罠?合否を分けた「完答地獄」と平均点予想

【2026最終分析】愛知県公立中高一貫|「易化」は罠?合否を分けた「完答地獄」と平均点予想

本日実施された、2026年度 愛知県公立中高一貫校 適性検査

受検生の皆さん、本当にお疲れ様でした。
まずは今日まで走り抜いたことを、ご家庭でしっかり称えてあげてください。

さて、早速ですが手元にある問題をもとに、今年の傾向と「合否を分けるポイント」を緊急分析しました。

昨年度(2025年)と比較し、どのような変化があったのか。
速報としてお届けします。

■ 2026年 適性検査I 全体分析

 

【結論】 難易度は「昨年並み〜やや易化」だが、「処理の正確さ」で差がつく

全体を通した印象として、昨年の「リレーのトラック計算」のような泥沼にハマる超重量級の計算問題は姿を消しました。

その代わり、今年カギを握ったのは「ルールを正しく読み取って、丁寧に当てはめる」論理パズル的な問題(甲州金の計算、暦の計算など)です。

計算の煩雑さが減った分、平均点は昨年より少し上がる(とりやすくなる)と予想されます。

 

今年度の特徴
  • 難易度:昨年比で「微・易化」
  • 時間配分:ギリギリ(文章量が多い。国語パートで時間を使いすぎると後半の算数パズルで焦る構成)
  • 知識 vs 思考:知識3:思考7(知識で解ける社会・理科が増えたが、基本は読み取り重視)

 

■ 各大問・重要問題の分析と「捨て問」判定

ここでは、特に合否に影響を与えそうな問題をピックアップして解説します。

 

1. 国語・算数融合(競泳・リレー) [P1〜P6]

物語は王道の「友情・成長もの」。
読みやすい内容でしたが、分量が3ページと多く、ここで読むスピードが問われました。

【要注意:P6 問(4) リレー計算】
日本記録と学童記録のタイム差(18秒)から位置を推測する問題です。
タイムを秒に直して比率で考える必要がありますが、ここで「割り切れない!」と焦って時間をロスした子がいないか心配です。

判定:標準レベル。時間がかかりそうなら後回し推奨。

 

2. 理科(地学・天体) [P9〜P12]

星座早見盤の使い方、夏の大三角、緯度経度による見え方の違いが出題されました。

「2時間の経過=地球が30度回転」という計算は瞬殺すべき問題。
一方で、問(3)は「緯度が変わると北極星の高さが変わる」「経度が変わると南中時刻が変わる」という理屈の理解が必要でした。

判定:差がつく良問。経度・緯度の意味を理解しているかで明暗が分かれます。

 

3. 社会(文化・算数融合) [P13〜P14] ★ここが勝負所

和楽器の知識に加え、「甲州金」の計算が出題されました。
ここが今年の大きな山場です。

【P14 問(2) 甲州金の計算】
「1両=4分、1分=4朱、1朱=4糸目」。
一見難しそうに見えますが、これは完全に「4進法の計算」です。

365枚の糸目を上位の単位に変換する。「365÷4」を繰り返していくだけの作業ですが、こうした問題は計算ミスが命取りになります。

判定:「めんどくさい問題」認定。手順は単純な割り算ですが、慎重さが求められます。

 

4. 国語・算数融合(古典・暦) [P17〜P18]

象の古典記述読み取りと、「太陰暦(閏月)」の日数計算です。
古典の読み取り(記述から推測する)は面白い問題でしたが、最後の計算が厄介でした。

【P18 問(6) 暦の計算】
適性検査Ⅰの「捨て問(後回し)」候補筆頭です。

「大の月(30日)」「小の月(29日)」の表を見て日数を足し合わせる単純作業ですが、以下の罠がありました。

  • 「閏(うるう)月」という概念にパニックになりやすい
  • 「出発日と到着日を日数に入れる(植木算の要素)」を見落としやすい

判定:最後に回すべき問題。冷静なら解けますが、残り時間が少ない状況で手を出すとミス必至です。

 

■ 合格への戦略アドバイス(振り返り)

今年の問題構成から見る、合格するために必要だった戦略は以下の3点です。

 

① 甲州金(P14)は「ただの割り算」と見抜く

見た目の複雑さに騙されず、「365を4で割っていくだけ」と気づけたかどうか。
ここは絶対に得点源にしたい箇所でした。

 

② 暦の計算(P18)は最後にやる

条件(大の月・小の月・閏月・日数に含めるかどうか)が多く、事故率が高い問題です。
「時間が余ったらやる」という判断が正解でした。

 

③ 知識問題を確実に拾う

大航海時代(歴史)、星座の30度回転(理科)、体育の知識など。
これらは考えて解くより「知っているか」で即答して時間を稼ぐことが重要でした。

 

適性検査I分析まとめ

昨年のような「理不尽な計算量」がない分、
「問題文の条件(ルール)を読み落とさない」
という基本動作が徹底できている子が勝つセットです。

■ 2026年 適性検査II 全体分析

 

【結論】 「完答地獄」とサイコロの罠で「やや難化」

● 予想平均点:12〜13点(昨年 14.5点より下がると予想!)

速報時点では「江戸文化で解きやすそう」に見えましたが、分析を進めると「点数を取らせない構成」であることが判明しました。
特に「理科の計算」と「サイコロ」の配点が高い上に難しく、平均点は昨年より下がると予想されます。

 

全体を通した印象として、昨年の「複雑な作業」感は消え、「江戸時代の文化(和算・浮世絵・流通)」という親しみやすいテーマにはなりました。

しかし、最大の問題は「完答問題(全て合って正解)」の激増です。
昨年までは部分点で拾えた問題が、今年は「ミスが一つでもあれば0点」という形式に変わりました。

今年度の特徴
難易度:昨年比で「やや難化」(見た目は易しいが点数が伸びない)
完答の壁:マーク箇所が大幅増。正確性がなければ0点が続く
知識 vs 思考:知識でカバーしきれない「精度の高い思考」が要求された

 

■ 各大問・重要問題の分析と「捨て問」判定

ここでは、特に合否に影響を与えそうな問題をピックアップして解説します。

 

江戸のリサイクル(社会・公民) [P1]

着物のリユース・リサイクル(3R)に関する問題。
資料を読めば分かる読解問題であり、「リデュース・リユース・リサイクル」の言葉の定義さえ知っていれば即答できるサービス問題でした。

 

和算・俵積み(算数・規則性) [P2〜P3]

米俵を台形に積む計算(等差数列の和)です。
「(上底+下底)×高さ÷2」という台形の面積公式を使って個数を求める誘導が丁寧についていました。

判定:標準レベル。
公式を知っているか(誘導に乗れるか)の勝負でした。

 

皿の値段(算数・特殊算) [P4] ★要注意

「7種類の皿、140円ずつ高くなる。合計5250円。一番高い皿はいくら?」という問題。
これは典型的な「等差数列の和の逆算」です。

真ん中の皿(4番目)が平均値になることに気づけば、「5250 ÷ 7 = 750円(4番目の値段)」、そこから「+140 × 3」で一番高い皿が出る…という解法が最短でした。

判定:「差がつく問題」。
算数が苦手な子はここで時間を溶かした可能性があります。

 

浮世絵「庄野白雨」(美術・論理) [P6〜P7]

歌川広重の浮世絵の鑑賞。技法(ぼかし)と、絵の構成要素を論理的に並べ替える問題です。

【P6 問(4) フローチャート】
思考の順序を完成させる問題ですが、選択肢が多く、視点移動の論理を追うのに神経を使います。

判定:「めんどくさい問題」枠。
時間を食うなら一旦飛ばしても良い箇所でした。

 

社会・理科・国語の知識問題群 [P8〜P11, P15]

菱垣廻船・樽廻船(歴史)、塩田の仕組み(理科)、慣用句(国語)などが出題されました。
P10の「塩と木簡」では、地図知識(周防=山口県が一番遠い、讃岐=香川県が一番小さい)が必要でしたが、いずれも教科書レベルの知識があれば迷いません。

判定:知識問題。
ここでいかに時間を稼げるかがポイントでした。

 

塩づくり実験(理科・計算) [P12〜P14]

タオルを使った塩づくり実験での濃縮倍率と溶解度の計算。

【難易度判定:4(難しい)】
溶解度や濃度の計算は、見た目以上に手数が多く、正確な計算力が求められました。
数字が細かく(1140gなど)、ここでのミスが響いた受験生も多いはずです。

判定:差がつく難所。ここで完答できた子は大きなリードです。

 

サイコロゲーム(算数・論理・確率) [P16〜P19] ★合否を分けた最大の罠

2つのサイコロを振って、出た目の「和」か「和になる組み合わせ」の数字をマスから消すゲーム。
ここでの立ち回りが、適性IIの点数を決定づけました。

【P18 問(2) シミュレーション】
速報分析での難易度はMAXの「5」
やはりここが最大の「捨て問」でした。
ここでハマって時間を浪費した受験生は、致命的なダメージを負ったはずです。

【P19 問(3) 確率の基本】
一方で、最後の問3は難易度「4(やや難)」程度
問2(激難)を飛ばして、問3(確率)を拾い、前の知識問題(3Rや慣用句)を確実に固める。
これが、12点(平均点)を確保する最短ルートでした。

判定:立ち回りが重要。「問2を捨てて問3へ行く」判断ができたかが勝負。

 

■ 合格への戦略アドバイス(振り返り)

今年の問題構成から見る、合格するために必要だった戦略は以下の3点です。

 

① 「知識」で秒殺する

歴史、地理、慣用句、理科の知識問題は迷わず即答し、時間を稼ぐこと。
これが後半に時間を残すための前提条件でした。

 

② 「捨て問」の勇気を持つ

P18の「サイコロの残り目シミュレーション(問2)」は時間がかかる難所です。
適性Iの「暦の計算」と同様、これを後回しにし、他を完璧にする方が合格に近づきます。

 

③ 最後まで諦めない(サイコロはP19からやる)

「うわ、最後サイコロだ…」と思っても、最後のページ(P19)はサービス問題でした。
最後までページをめくった子が報われる構成でした。

 

適性検査II分析まとめ

全体的に「落ち着いて読めば解ける」問題ばかりに見えますが、
「完答(完全正解)」
という高い壁が立ちはだかりました。

中途半端な理解は許されない、シビアな試験だったと言えます。

【総評】 「処理地獄」が去り、「正確さと知識」が問われる正統派へ

昨年度(2025年)に見られた「終わらない計算・作業」による理不尽な難しさは姿を消しました。
しかし、その分「誤魔化しがきかない」入試へと変貌を遂げています。

 

今年は「勉強した知識がそのまま使える」「落ち着いて読めば解ける」問題が増えました。
しかし、完答形式(ミスが許されない)の増加により、「解けたつもりで点数がない」という現象が起きやすい年となりました。

 

1. 全体の難易度:見た目は「易化」、中身は「高精度」

「無理難題」と感じるような問題が減り、時間内に完答を目指せる構成に戻りました。
しかし、適性IIを中心に平均点は伸び悩む可能性があります。
「なんとなく」ではなく「完全に」理解している子だけが点数を積み上げられる、実力差がハッキリ出る試験でした。

 

2. 今年のトレンド:「知識」と「典型解法」

■ 適性I(文系・総合)
歴史、地学、体育などの「知識問題」が増加。
ここで迷わず即答できたかが、後半の時間を生み出すカギでした。

■ 適性II(理系・総合)
江戸文化をテーマに、規則性(和算)や確率など「算数の典型的な考え方」が問われました。
奇抜な発想よりも、塾や学校で習った基本の使いこなしが重要でした。

 

3. 合否を分けた「魔物」の回避

全体的に解きやすい中で、各検査に1つずつ「時間を溶かす罠(捨て問候補)」が潜んでいました。

  • 適性Iの罠: [P18] 暦(うるう月)の日数計算
  • 適性IIの罠: [P18] サイコロの残り目シミュレーション

この2問に固執してパニックになったか、「あ、これ面倒だ」と見切って飛ばし、他の問題を確実に正解したか。

この「判断力」こそが、今年の勝敗を分ける最大の要因です。

 

【受験生の皆さんへ】

「解けた!」という手応えを感じている受験生が多いはずです。
しかし、それは周りも同じ。
つまり、ミスが許されない僅差の勝負になっています。

まずは今日まで戦い抜いた自分を誇りに思ってください。

 

 

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